北部スペイン(バスク地方・ガリシア・アストゥリアス・
カンタブリア)は、壮大な自然、美食、そして歴史が息づく
魅力的なエリアです。
大西洋の潮風が吹き抜ける美しい海岸線、雄大な山岳地帯、
そしてカミーノ・デ・サンティアゴ(巡礼路)をはじめとする
数々の世界遺産が訪れる人々を魅了します。
地元の伝統文化や多彩なグルメも楽しめるこの
地域は、歴史探訪からアクティブなアウトドア
体験まで、多彩な魅力が詰まっています。
歴史的な建造物や美しい景観が魅力のこの地域では、
世界遺産に登録された観光地が多数存在します。
北部スペインは地中海性気候や大西洋性気候など
地域により多様な気候が特徴で、一年を通して旅行を楽しめます。
特に夏場は涼しく、都市によっては音楽祭やお祭りが
開催されるため、文化体験も一緒に楽しめるでしょう。
地元の名物料理には魚介料理やチーズ、リンゴ
(シードラ)などがあり、美食を堪能できるのも魅力です。🍷🧀🌊
おすすめの世界遺産スポット 🏛️📸✨
【1】サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂
(ガリシア) ⛪🌿⛅
カミーノ・デ・サンティアゴの巡礼の最終目的地として、
多くの巡礼者が訪れる壮麗な大聖堂。
その起源は9世紀に遡り、聖ヤコブの墓が発見された
場所として世界的に知られています。
ロマネスク様式を基調とした重厚な建築が特徴であり、
歴史の中でゴシック、バロック、プラテレスコなどの様式が
取り入れられ、独特の美しさを生み出しています。
特にバロック様式のファサードは、細部まで精緻な彫刻が施され、
訪れる人々を圧倒します。
中央部分には聖ヤコブの像が祀られ、光の加減によって
荘厳な雰囲気を醸し出します。
巡礼者たちはここで感動の瞬間を迎え、大聖堂前の
オブラドイロ広場で抱擁を交わしながら長旅の終着を祝います。
大聖堂の内部もまた圧巻で、金色に輝く壮大な祭壇が
訪れる人々を迎えます。
特に聖ヤコブの遺骸が納められた地下礼拝堂や、
聖職者が使う巨大な香炉「ボタフメイロ」は必見です。
巡礼者ミサが行われる際には、この香炉が大聖堂の
天井近くまで振られ、圧倒的な光景が広がります。
また、大聖堂の屋上へ登ることができ、そこから眺める
サンティアゴ・デ・コンポステーラの歴史的な街並みも
魅力のひとつです。
巡礼の旅の締めくくりとして、ここから広がる景色を
心に焼き付けるのも素晴らしい体験となるでしょう。
🏛 📍Googleマップで開く
📝 豆知識:
スペイン北西部・
ガリシア州の州都サンティアゴ・デ・コンポステーラにあるこの
大聖堂は、キリスト教三大巡礼地の一つとして知られています
(他はエルサレムとローマ)。
聖ヤコブ(サンティアゴ)の遺骸が眠るとされる聖地で、9世紀に
発見されて以来、ヨーロッパ中の信者が巡礼に訪れ続けています。
1985年に旧市街とともにユネスコ世界文化遺産に登録され、
ロマネスク・ゴシック・バロックの建築様式が融合した
荘厳な姿は圧巻です。
🔍 主な見どころ(クリックでGoogleマップへ)
⛪ 大聖堂ファサード(Plaza del Obradoiro)
💡 巡礼者が最後にたどり着く感動の広場。
荘厳な西側ファサードと感涙する巡礼者の姿が印象的。
⚰️ [聖ヤコブの霊廟(Cripta de Santiago)]
💡 大聖堂地下にある聖ヤコブの棺が安置された霊廟。
巡礼のクライマックスであり、多くの巡礼者が
祈りを捧げる場所。
🎠 [巨大香炉「ボタフメイロ」(Botafumeiro)]
💡 特別なミサの際に使われる、直径1.6mの巨大香炉が
宙を舞う光景は圧巻!(主に日祝や大祭日に実施)
💡 彫刻・写本・聖具などを展示。屋上見学ツアーに
参加すると、街並みと大聖堂の尖塔が見渡せる
絶景が楽しめます
🌇 プラテリアス広場(Plaza de Platerías)
💡 銀細工師の市場があった場所で、南側ファサードと
噴水が絵画のように調和するフォトスポット
📸 インスタ映えスポット
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オブラドイロ広場で大聖堂を背景に記念撮影
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夕暮れ時の大聖堂ファサード(特に雨上がりの反射)
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博物館屋上からの旧市街と鐘楼の眺望
🚉 アクセス情報
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マドリードから:AVEやALVIA(高速列車)で約4.5〜5時間
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サンティアゴ空港(SCQ)から市内へはバスで約30分
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旧市街中心に位置し、徒歩でのアクセスが基本です🚶♀️
📝 旅行のヒント
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**巡礼証明書(Compostela)**は、徒歩100km以上・自転車200km以上の巡礼で取得可能
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混雑を避けるなら朝8:00台の入場がおすすめ
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ミサやボタフメイロ実施情報は【大聖堂公式サイト】で事前に確認を
📌 サンティアゴ・デ・コンポステーラは“祈りと
感動が交差する巡礼の終着点”
宗教や信仰に関わらず、誰もが心を打たれる静謐な
雰囲気が魅力です。
【2】アルタミラ洞窟と北部スペインの 先史時代の洞窟壁画(カンタブリア) 🏞️🎨⏳
旧石器時代の壁画が残る洞窟群で、特にアルタミラ洞窟は
「先史時代のシスティーナ礼拝堂」と称されるほど貴重な
文化遺産です。
この洞窟には、約3万5千年前から1万3千年前にかけて
描かれたとされる壁画が残されており、主にバイソンや馬、
シカなどがリアルなタッチで描かれています。
洞窟内の壁画は鮮やかな赤や黒の顔料で塗られており、
当時の人々の芸術的感性の高さをうかがわせます。
アルタミラ洞窟は1880年にスペイン人考古学者
マルセリーノ・サンス・デ・サウトゥオラに
よって発見されました。
当初、この壁画が旧石器時代のものであることは信じられず、
19世紀末の考古学界では偽物とする見解も強くありました。
しかし、20世紀に入ってからの研究によって本物であることが
証明され、旧石器時代の人類がすでに高度な芸術表現を持って
いたことが明らかになりました。
この発見は、当時の先史学や美術史の常識を覆すものであり、
考古学界に大きな衝撃を与えました。その価値の高さから
、ユネスコ世界遺産にも登録されて
おり、先史時代の人類の生活や精神性を知るための
重要な手がかりとなっています。
現在、保存のためオリジナルの洞窟は一般公開が
制限されていますが、近くに設置されたレプリカ展示施設では、
忠実に再現された壁画を間近で見ることができます。
これにより、
訪問者は太古の芸術を体感し、当時の人々がどのように
壁画を描いたのかを知ることができます。
アルタミラ洞窟の発見と研究は、考古学や美術史においても
画期的なものとなり、現在も多くの学者や観光客が訪れる場所です。
🏞 📍アルタミラ洞窟(ネオ洞窟)Googleマップ
📝 豆知識:
スペイン北部のカンタブリア地方を中心に広がるこの世界遺産は
、旧石器時代の壁画が残る洞窟が合計18ヶ所含まれる大規模な
文化遺産群です。
中でも最も有名なのがアルタミラ洞窟で、1879年に発見された
壁画は「人類最古の芸術表現」の一つとされます。
「洞窟のシスティーナ礼拝堂」とも称されるほど、美しい彩色の
バイソン、馬、手形などが残されており、約3万〜1万4千年前の
ものと考えられています。
1985年に世界遺産登録、2008年には他の洞窟も
追加登録されました。
🔍 主なスポット(クリックでGoogleマップへ)
🎨 アルタミラ洞窟(※現在は閉鎖)とレプリカ展示施設「ネオ洞窟」
💡 本物の洞窟は保護のため原則非公開。
「ネオ洞窟(Nueva Cueva)」という精密なレプリカ施設が併設されており、実物そっくりの壁画を間近で鑑賞できます。
💡 壁画の描き方や道具、当時の生活などが学べる体験型展示が豊富。子ども連れや歴史好きにもおすすめの博物館です。
🧭 その他の登録洞窟(一部公開)
🔹 エル・カスティージョ洞窟(Cueva de El Castillo) – プエンテ・ビエスゴ
💡 約4万年前の手形が世界最古級とされる!
洞窟内に数百点の壁画あり。見学はガイドツアー制。
🔹 ティト・ブスティーリョ洞窟(Cueva Tito Bustillo) – アストゥリアス州
💡 馬や鹿、シンボル模様の描写が豊富な洞窟壁画。
事前予約制で人数制限あり。
📸 インスタ映えポイント
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アルタミラ博物館の屋外古代生活体験エリア
(原始人風の小屋など) -
ネオ洞窟の精密な天井画の真下アングル(※撮影可否は要確認)
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エル・カスティージョの断崖と自然風景
🚗 アクセス情報
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📍アルタミラ洞窟・博物館(サンティリャーナ・デル・マル)
→ サンタンデールから車で約30分、またはバスあり -
📍その他の洞窟
(エル・カスティージョ、ティト・ブスティーリョ等)
→ サンタンデールまたはヒホンを拠点に車移動が
基本(山間部)
📝 旅行のヒント
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アルタミラ博物館の入場料は一般3ユーロ程度、無料日あり
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本物のアルタミラ洞窟は一般非公開だが、
ごく一部の抽選見学枠あり(年数回) -
ネオ洞窟は事前予約不要&写真撮影可能(フラッシュ禁止)
-
他の洞窟も見学は少人数制・ガイドツアー制が多いため、
予約必須
📌 アルタミラは“人類の原点を体感できる場所”。
芸術・文化・考古学が交差する知的で感動的な
旅にぴったりのスポットです✨
【3】アストゥリアス王国の建造物群(アストゥリアス) 🏰🛡️📜
9世紀のアストゥリアス王国時代の建築物群が現存し、
スペインの中でも特に貴重な歴史的遺産となっています。
アストゥリアス王国はレコンキスタ(国土回復運動)の
初期にあたり、当時の建築はロマネスク様式へと進化する
過程の重要な位置を占めています。
この地域の建造物は、プレロマネスク様式の独特な
デザインが特徴で、石造りの堅牢な構造、
半円アーチ、装飾性のある柱頭などが見られます。
特に有名なのが、オビエド近郊に位置する
サンタ・マリア・デル・ナランコ宮殿と
サン・ミゲル・デ・リーリョ教会です。
これらの建築物は王族の避暑地や宗教的儀式の場として
機能し、現在もその美しさを保っています。
サンタ・マリア・デル・ナランコ宮殿は、
外壁に施された精緻な彫刻や、二階の開放的な
バルコニーが特徴で、スペインの中でも異色の建築物です。
サン・ミゲル・デ・リーリョ教会は、独特の三廊式プランを持ち、
内部の装飾はビザンチン美術の影響も受けています。
これらの遺産群は1985年にユネスコ世界遺産に登録され、
保存・修復が進められています。
建築的な魅力だけでなく、背景にあるアストゥリアス
王国の歴史や文化の変遷を知ることで、
さらに深い理解を得ることができるでしょう。
📖 世界遺産の概要
📍オビエド旧市街(Asturias州オビエド市)Googleマップ
📝 豆知識:
8~10世紀にかけて栄えた**アストゥリアス王国
(レコンキスタ初期のキリスト教王国)が、イスラム勢力に
支配されていなかった北部スペインで発展させた独自の建築文化。
オビエドとその周辺に残る教会や礼拝堂は、
「プレ・ロマネスク様式」**と呼ばれ、
1985年にユネスコ世界文化遺産に登録(1998年に拡大登録)
されました。
特に美しい自然と一体化した丘の上の建物が特徴で、
信仰・建築・風景美”が調和した歴史的遺産です。
🔍 主な構成建造物
(クリックでGoogleマップへ)
⛪ サンタ・マリア・デル・ナランコ教会(Santa María del Naranco)
💡 かつての王宮が後に教会へ転用された建物で、
アーチや柱の装飾が繊細かつ優美。
オビエドの街を一望できる丘の上に立つ絶景スポット。
⛪ サン・ミゲル・デ・リリオ教会(San Miguel de Lillo)
💡 ナランコ教会のすぐ隣。9世紀に建てられた
初期キリスト教建築で、精緻な浮き彫り彫刻が保存状態良好。
🏛️ カマラ・サンタ(Cámara Santa de Oviedo) – サン・サルバドール大聖堂内
💡 9世紀の王室礼拝堂で、スペイン最古の聖遺物や
装飾品を納める宝物庫。聖堂の地下に位置します。
⛪ サン・フリアン・デ・ロス・プラドス教会(San Julián de los Prados)
💡 “サントゥリャーノ教会”の名でも知られ、
フレスコ画がほぼ完全な形で残る稀有な建物。
規模も大きく、荘厳な雰囲気。
📸 インスタ映えスポット
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ナランコの丘の上から見るサンタ・マリア教会と
青空のコントラスト -
オビエド旧市街に佇む大聖堂とカマラ・サンタの重厚な扉
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サン・ミゲル教会の自然と一体化した石造り外観
🚆 アクセス情報
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オビエドへは:
🚄 マドリードから高速列車ALVIAで約4時間〜5時間
✈️ オビエド空港(アストゥリアス空港)から市内までバスで約45分 -
各スポットは市内からバス・タクシーまたは徒歩でアクセス可(ナランコの丘方面は登り坂)
📝 旅行のヒント
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ナランコ地区の教会は**ガイド付きツアーが基本
(30分刻み)**なので、事前予約推奨 -
教会内部の撮影は一部制限あり(特にフラッシュ禁止)
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春〜初夏は緑が映えて写真に最適🌿
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オビエド旧市街はカフェ・バルが充実しており
街歩きにも最適です
📌 アストゥリアス王国の建造物群は“スペイン
最古の信仰建築の宝庫”
現代の大聖堂とは異なる、素朴で力強い美しさが感じられます✨
【4】サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院 (エストレマドゥーラ)
スペインの守護聖母であるグアダルーペの聖母が祀られる修道院。
その歴史は14世紀に遡り、カスティーリャ王アルフォンソ
11世が勝利を記念して建設を命じたとされています。
この修道院は、スペインのカトリック信仰において
特に重要な場所とされ、長年にわたり多くの巡礼者が
訪れる聖地となっています。
建築は、ゴシック、ムデハル、ルネサンスの様式が融合しており、
その美しさは訪れる人々を魅了します。
特に修道院の正面ファサードは精巧な彫刻が施され、
壮麗なバロック様式の門が印象的です。
内部には金箔が施された豪華な祭壇があり、
グアダルーペの聖母像が安置されています。
この像は中世のスペイン王たちによって深く崇敬され、
キリスト教世界の重要なシンボルとしても知られています。
また、修道院内には宗教芸術の宝庫ともいえる博物館が
併設されており、エル・グレコ、ゴヤ、スルバランといった
スペインを代表する画家たちの作品を鑑賞することができます。
修道院の回廊も見どころのひとつで、美しいアーチと
繊細な装飾が施された柱廊が静寂な雰囲気を醸し出しています。
周囲の風景も魅力的で、エストレマドゥーラ地方の
豊かな自然に囲まれた静かな環境の中に佇むこの修道院は、
訪れる人々に安らぎを提供します。グアダルーペの町全体が
歴史的な趣を持ち、石畳の道を歩けば、中世の雰囲気を色濃く
残す建築物や広場が点在しています。
🏛 📍Googleマップで開く
📝 豆知識:
スペイン・エストレマドゥーラ州の山あいの町グアダルーペに
あるこの修道院は、14世紀から信仰と芸術の中心地として
栄えてきました。
「グアダルーペの聖母像(La Virgen de Guadalupe)」は
スペインの守護聖人として崇拝され、コロンブスやスペイン王家とも深い関係があります。
1993年にユネスコ世界文化遺産に登録され、
ムデハル・ゴシック・ルネサンス・バロックが
融合した壮麗な建築が見どころです。
🔍 主な見どころ(クリックでGoogleマップへ)
💡 グアダルーペの聖母像が祀られるメインの礼拝堂。
金と大理石で飾られた荘厳な祭壇は圧巻!
🎨 [ムデハル様式の回廊(Claustro Mudéjar)]
💡 イスラムとキリスト教の建築美が融合した
アーチと装飾が美しい。
スペイン国内でも貴重なムデハル建築の傑作。
🖼 [絵画&写本の宝物館(Museo de los Libros Miniados / Pinturas)]
💡 エル・グレコやスルバランの作品を含む絵画コレクションと、修道士たちによる精緻な装飾写本が鑑賞できます。
🧭 [修道士の厨房(Antigua Cocina)]
💡 当時の大釜や暖炉が残る、中世の修道院生活を
感じられるユニークな見学スポット。
📸 インスタ映えスポット
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回廊のアーチと中庭のバランス美
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聖母像の金色の装飾前(撮影可否は案内人に確認)
-
修道院の外観全体を広場からパノラマで撮影📷
🚗 アクセス情報(マドリード発)
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🚘 車:マドリードから約3時間(約250km)
-
🚌 バス:カセレスやメリダから出ている便を利用
(本数少なめ、要時刻確認) -
公共交通機関よりレンタカーがおすすめ
(周辺も自然豊かでドライブ向き)
📝 旅行のヒント
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見学は基本的にガイドツアー制(スペイン語のみ/約1時間)
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入場料は約5~7ユーロ(学生・シニア割引あり)
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昼休憩(シエスタ)で閉館する時間帯があるので注意
(13:30~15:30ごろ) -
修道院の正面にカフェや土産店が並ぶ広場あり☕🛍
📌 グアダルーペ修道院は“スペイン精神と芸術の原点”とも
呼ばれる信仰の地。
ローマやサンティアゴに並ぶ巡礼地のひとつとしても有名で、
歴史と文化がぎゅっと詰まった訪問先です。
- 日本からの交通手段
- 現地の交通手段
- おすすめホテル:
- 高級: Parador de Guadalupe
- 中級: Hotel Hispanidad
- 格安: Hostal Alfonso XI
【5】ビルバオ・グッゲンハイム美術館(バスク地方)
近代建築の傑作として知られるフランク・ゲーリー設計の美術館。
その斬新なデザインは、チタンパネルで覆われた波のような
曲線美が特徴で、光の加減によってさまざまな表情を見せる。
1997年の開館以来、現代建築のアイコンとして世界中の
建築愛好家や観光客を魅了し続けている。
館内には、リチャード・セラの大規模な彫刻や、
ジェフ・クーンズのポップアート、草間彌生の
幻想的なインスタレーションなど、世界的な
現代アートの作品が豊富に展示されている。
また、美術館周辺には『ママン』と呼ばれる巨大なクモの彫刻や、
カラフルなチューリップのオブジェがあり、外観だけでもアートを
満喫できるスポットとなっている。
🏛 📍Googleマップで開く
📝 豆知識:
スペイン北部・バスク地方の中心都市ビルバオに位置する
この美術館は、フランク・ゲーリー設計による革新的な建築物として1997年に開館。
そのチタンパネルの外壁と有機的な曲線美が
世界中の注目を集め、「グッゲンハイム効果」と呼ばれる
都市再生モデルの先駆けとなりました。
ピカソ、ミロ、ウォーホル、草間彌生などの
20世紀〜現代アートの名作が集結するだけでなく、
建築自体も一つの芸術作品として評価されています。
🔍 主な見どころ(クリックでGoogleマップへ)
💡 建物全体が彫刻のよう。チタン、石、ガラスが
組み合わさった波のようなフォルムは、光の加減で
色が変わり美しい。
🐶 巨大な“子犬”プピー(Puppy by Jeff Koons)
💡 花々で覆われた12mの子犬の像。季節ごとに花が変わり、ビルバオのインスタ名物スポット!
🐍 《ママン》(Maman by Louise Bourgeois) – 巨大クモの彫刻
💡 高さ約9mのクモの彫刻で、母性を象徴。
水辺とのコラボが絶妙で写真映え抜群
🖼 [館内展示:常設&企画展(作品例)]
💡 リチャード・セラの「The Matter of Time」などの
大型インスタレーションは圧巻!
※展示は定期的に入れ替わるため、
訪問前に公式サイトで確認を。
📸 インスタ映えスポット
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クモ《ママン》越しに美術館を撮影(夜のライトアップも◎)
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子犬《プピー》と正面記念ショット
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ネルビオン川沿いからのリフレクション構図
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館内の吹き抜け&スパイラル階段も独特なアート空間
🚆 アクセス情報
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ビルバオ空港(BIO)から市内へバスで約25分
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ビルバオ市街中心から徒歩圏内
(メトロMoyua駅から徒歩約10分) -
館内はバリアフリー・コインロッカーあり🧳
📝 旅行のヒント
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入館料:大人18ユーロ前後(学生・シニア割引あり)
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チケットは【公式サイト(英語可)】で事前購入がおすすめ
(混雑回避) -
所要時間目安:じっくり見るなら2〜3時間以上
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月曜休館(祝日営業の場合あり)
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カフェ・ミュージアムショップ併設(デザイン性高めでお土産にも◎)
📌 ビルバオ・グッゲンハイム美術館は“街そのものを
変えたアートの象徴”
現代アートに詳しくなくても、空間と体験そのものが作品なので、
誰でも楽しめるスポットです!
- 日本からの交通手段
- 現地の交通手段
- おすすめホテル:
- 高級: Gran Hotel Domine Bilbao
- 中級: Hotel Miró
- 格安: Poshtel Bilbao
【6】ピコス・デ・エウロパ国立公園 (アストゥリアス・カンタブリア)
スペイン北部の壮大な山岳風景を楽しめる
ピコス・デ・エウロパ国立公園は、標高2,500メートル級の
山々が連なる、スペインで最も美しい自然景観のひとつです。
険しい岩山、深い谷、エメラルドグリーンの川が織りなす
ダイナミックな風景が広がり、訪れる人々を魅了します。
この国立公園には初心者から上級者まで楽しめる
ハイキングコースが多数あり、特にカレス渓谷の
トレイルは人気があります。
カレス川沿いを進むこのルートは、切り立った崖と美しい
清流が織りなす圧巻の景色を楽しめます。
春には色鮮やかな高山植物が咲き誇り、秋には紅葉が山を彩り、
四季折々の絶景が広がります。
また、公園内には野生動物も多く生息しており、
イベリアオオカミやカンタブリアヒグマ、
ゴールデンイーグルなどが見られることもあります。
バードウォッチングを楽しむ観光客も多く、
双眼鏡を持参すればより詳細な観察が可能です。
公園内にはケーブルカーも運行しており、
フエンテ・デから山頂へと簡単にアクセスできるため、
登山に自信がない方でも気軽に雄大な景色を楽しめます。
頂上からは、ピコス・デ・エウロパの壮大な山々と雲海が一望でき、まるで天空にいるような気分を味わうことができます。
この国立公園は、アウトドア愛好者にとってはまさに楽園であり、
登山、トレッキング、キャンプ、ロッククライミングなど、
多様なアクティビティを満喫することができます。
大自然の中でリフレッシュしながら、スペイン北部ならではの
壮大な景色を堪能してみてはいかがでしょうか。
🏔 📍Googleマップで開く
📝 豆知識:
1918年にスペインで初めて指定された国立公園で、
アストゥリアス州・カンタブリア州・
カスティーリャ・イ・レオン州にまたがる山岳地帯。
標高は最高で2,648m(トーレ・セレード山)に達し、氷河が削った鋭い岩峰・深い渓谷・高山湖などの壮観な自然景観が広がります。
名前の「ピコス・デ・エウロパ(ヨーロッパの峰々)」は、
中世の船乗りたちが大西洋から最初に目にする山として
名付けたと言われています。
🔍 主な見どころ(クリックでGoogleマップへ)
💡 高山に広がる氷河湖。
エル・エナルとエル・エルシナの2つの湖が特に人気で、
朝靄や夕暮れ時が神秘的✨
💡 ピコス随一の絶景トレイル。
断崖絶壁に設けられた約12kmの登山道から
渓谷美を堪能でき、初心者〜中級者にもおすすめ。
🚠 フエンテ・デ・ロープウェイ(Teleférico de Fuente Dé)
💡 標高1,823mの展望台まで4分で一気に上昇!
天気が良ければ360度の絶景と雲海が見渡せます。
⛪ コバドンガ聖堂(Santa Cueva de Covadonga)
💡 洞窟の中に建つ聖母マリアの聖地。
ピコス山脈の信仰の中心であり、自然と信仰が融合した
神秘の空間。
📸 インスタ映えスポット
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湖に映る山々のリフレクション撮影(早朝または風のない日)
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フエンテ・デの展望台からのパノラマビュー
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断崖にあるカレス渓谷の細道(アクション感満点!)
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洞窟聖堂の神秘的なアングル
🚗 アクセス情報(拠点都市別)
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オビエドまたはヒホン(アストゥリアス州)から車で約2時間
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サンタンデールやレオンからもアクセス可能(2〜3時間)
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公共交通は限定的なため、レンタカー利用がおすすめ
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夏季はコバドンガ湖周辺にマイカー規制あり → シャトルバス運行
📝 旅行のヒント
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ベストシーズン:6〜10月(春〜秋)
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登山・ハイキングの際は天気急変に注意。防寒・防水装備が安心
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フエンテ・デのロープウェイは混雑時に
整理券制になるので朝早くが狙い目 -
コバドンガ聖堂ではミサの時間に静寂を守るマナーも忘れずに
📌 ピコス・デ・エウロパは“スペインのアルプス”とも
呼ばれる自然と信仰の宝庫!
アウトドア好きにも癒しを求める人にもぴったりの、
静かで壮大な旅先です✨
【7】ラ・コルーニャのヘラクレスの塔(ガリシア)
ローマ時代に建設され、現在も稼働している世界最古の
灯台であるヘラクレスの塔は、ユネスコ世界遺産にも登録されている貴重な歴史的建造物です。紀元2世紀にローマ人によって建設され、
当初は船舶の航行を助けるための灯台として機能しました。
その後、何世紀にもわたり改修と補強が行われ、
現在もその壮大な姿を維持しています。
塔の高さは約55メートルで、内部には242段の階段があり、
頂上に登るとガリシア地方の大西洋岸が一望できます。
特に夕暮れ時には、海と空がオレンジやピンクに染まり、
幻想的な景色が広がります。
晴れた日には遠くの海岸線や小さな島々まで見渡すことができ、
壮大な自然と歴史の融合を体感することができます。
また、塔の周辺にはハイキングコースが整備されており、
海風を感じながら散策することが可能です。
灯台の麓にはローマ時代の遺跡が点在し、当時の建築技術や
航海の歴史を学ぶことができます。
さらに、現地の博物館ではヘラクレスの塔にまつわる伝説や
歴史的背景を詳しく知ることができるため、訪れる際には
ぜひ立ち寄ってみることをおすすめします。
🏛 📍Googleマップで開く
📝 豆知識:
スペイン北西部、ガリシア州の港町ラ・コルーニャ
(A Coruña)に立つヘラクレスの塔は、
ローマ帝国時代(およそ1世紀)に建てられ、
現在も現役で稼働する世界最古の灯台として知られています。
2009年にユネスコ世界文化遺産に登録され、
「海の道の守り神」として地元の象徴にもなっています。
その名前は、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスにちなんで
名付けられたと言われており、神話と現実が融合した
ミステリアスな雰囲気も魅力です。
🔍 主な見どころ(クリックでGoogleマップへ)
💡 高さ55m(基部含む)で、内部の234段の階段を上るとラ・コルーニャの海岸線と大西洋の絶景が広がります。
🎭 ヘラクレスの像と神話ゾーン(Parque Escultórico)
💡 灯台周辺にはヘラクレスやケルト神話などに
まつわる現代アート作品が点在。
ピクニックや散歩にも最適な広々とした公園です。
💡 スペイン最長の海辺の遊歩道(約13km)の一部で、
塔を含む絶景シーライン散策が楽しめます。
📸 インスタ映えスポット
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塔を下から見上げて青空と一緒にパシャ📷
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展望台からの大西洋パノラマビュー🌊
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夕暮れ時に灯る塔と空のグラデーション🌇
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彫刻公園のモニュメントと灯台のコラボ構図も人気✨
🚆 アクセス情報(ラ・コルーニャ中心から)
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市バス:3A系統で「Torre de Hércules」下車、徒歩すぐ
(約15分間隔で運行) -
徒歩:約30分(旧市街またはマリーナ地区から海沿いに散策しながらがおすすめ)
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タクシー:約10分/5ユーロ前後🚕
📝 旅行のヒント
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営業時間:夏季9:00〜21:00/冬季10:00〜18:00
(最終入場30分前) -
入場料:一般3ユーロ前後(18歳以下・高齢者割引あり)
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強風の日は展望台クローズの可能性あり → 事前に公式サイト(市観光局)で確認を
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博物館施設はないが、周辺のインフォセンターやパネル解説が充実しています
📌 ヘラクレスの塔は「古代ローマ × 神話 × 大自然」が
融合したユニークな世界遺産!
歴史好きも風景好きも、ラ・コルーニャ観光のハイライトになること間違いなしです✨
📸 インスタ映えスポット 🌇🌿🎥
- 🔆 サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂のファサード ⛪✨🌅 現地の交通手段
- 🔆 アルタミラ洞窟の壁画(レプリカ展示) 🎨 現地の交通手段🖌️🏞️
- 🔆 アストゥリアス地方の美しい山岳風景 ⛰️🌲🏞️ 現地の交通手段
🚆 行き方: – マドリードから:
AVE高速鉄道でオビエドまで約4時間。その後、
ローカルバスまたはレンタカーでアクセス。
– ビルバオから: 長距離バス(Alsa)でオビエドまで約3.5時間。
その後、レンタカーや公共バスで移動可能。
– サンティアゴ・デ・コンポステーラから:
直通バスまたは列車でオビエドまで約4時間。
- 🔆 アストゥリアス地方の美しい山岳風景🏛️🌀🎭
🚆 行き方:
- 日本から: 日本の主要空港からビルバオ空港(BIO)までの
直行便はなく
、マドリードやバルセロナ経由でアクセス可能。 - マドリードから: スペイン国鉄RENFEの長距離列車(Alvia)で
約5時間、
または飛行機で約1時間。 - バルセロナから: 飛行機で約1時間15分、
または長距離バスで約7時間。 - サン・セバスティアンから: バスまたは電車で約1.5時間。
🚍 現地の交通手段 🏛️🌀🎭
- 🔆 ピコス・デ・エウロパの山岳景観 🌄⛰️🌳 現地の交通手段
- 🔆 ヘラクレスの塔からの海岸線の眺め 🌊🏰🌅
インスタ映えを狙うなら、光の加減や背景に合わせて撮影時間を工夫すると良いでしょう。
早朝や夕方は人も少なく、神秘的な雰囲気の写真が撮れます。
まとめ 🌍✈️📜
北部スペインには、歴史的価値の高い世界遺産や美しい自然、
インスタ映えするスポットが豊富にあります。
日本からのアクセスや現地での移動手段も充実しており、
旅のスタイルに合わせた宿泊施設も選べるので、快適な旅行が
可能です。ぜひこの魅力的な地域を訪れ、スペインの歴史と美食、
絶景を楽しんでください!
(最後に) 旅程を組む際は、各地域の祭日や現地行事に合わせると、
より深くその文化を味わうことができます。
北部スペインならではの祭典や地元の食文化も
ぜひチェックしてみてください。
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